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2000/09/29

<韓国文化>韓国の人気ベストテン

韓国の人気ベストテン

 ■音 楽

 〔9月第1週〕
 ◇注目された第三次日本大衆文化開放後初の「チャゲ&飛鳥」公演(8月26、27日、ソウル・オリンピック公園室内体操競技場)は、マスコミ報道とは裏腹に一般の反響は意外に静かだった。放送、音盤販売などの制限下では、この大イベントをしても日本音楽公演が「社会化現象」とはなり得なかった。

 「2002年までに日本大衆文化全面開放」…来日前の金大中大統領公約により、今後日韓文化交流は急速な展開をみることだろう。日韓アーチストによる共同企画なども動きが活発になってきた。

 ◇歌謡市場では、夏季―秋夕(旧盆)までは一休み状態で大きな変化なし。

 相変わらず元気なヤング・ポップ・ジャンルのチャート1、4、6、9、10は、今春発表アルバムのヒットで2カ月以上10位圏内に。2、4、6は2曲目。シングル盤がないだけに、1枚のアルバムから何曲ヒットするかが歌手人気の尺度になる。ファンはアルバムを長く保存する。音楽文化を使い捨てにしない韓国社会を垣間見るようだ。

 5は気鋭のPDキム・チャンファンによる新人で◎印。(小平武司/㈲ツカサ・コミュニケーションズ代表)

 ミュージックヒットチャート(ツカサ・コミュニケーションズ調べ)

 ◆ヤングポップス◆
1 Run to you    D D.Jドッグ
2 ALL FOR YOU   D COOL
3 君のために         R イム・ジェボム
4 Sed Salsa     D ペク・チヨン
5 揺れた友情         R ホン・ギョンミン
6 バカ            B パク・ヒョシン
7 マジック・カーペットライト R 紫雨林
8 あなたは本当に       B 1TYM
9 ケンチナチンチン      D ソ・チャンフィ
10 要請            B キム・ウォンジュン
 <注>B=バラード(R&B、ソウル、フォークなど)、D=ダンスミュージック(ラップ、ヒップポップなど)、R=ロック、メタル、ファンクなど

 ◆歌謡曲◆
1 恋はだれでもできるわけではない NT テ・ジナ
2 いいよ             NT ヒョン・スク
3 人生は生放送          T  ソン・テグァン
4 トゥンバトゥンバ        NT ジン・シモン
5 ポンポンポン          T  イ・ジェスン
6 チャンス            NT イ・ジャヨン
7 3日間の愛           T  イ・ヨンファ
8 花を下げた男          T  チェ・ソクジュン
9 熟女時代            T  テ・ミン
10 夜行列車            T  パク・ジンド
 <注>T=トロット(演歌)、NT=ニュートロット(セミトロット、ポップ演歌、バラード)


 ■書 籍

 ベストテンを見ると外国人作家の作品が目立つ。村上春樹の「喪失の時代」は順位を二つ下げたもののベストテンをキープ、相変わらずの人気だ。

 病気の息子への父親の愛を描いた「棘魚」は前回と同じ1位。2位も前回と同じで、今回は同じ著者の著書が3位にも入っている。著者のロバート・キヨサキは、一時、労務者として暮らしながら現在は国際的な投資関連の教育会社を創業し、投資原理を教えている。

 4位の「菊の花の香り」は、結婚し子供を設けながら末期がんにかかった妻を主人公に、宝石のように輝く純粋な愛を描いた作品で、よく売れている。

 全体的に見て、相変わらず教養・ハウツウものの人気が高い。

 書籍ベストテン

1 棘魚               チョ・チャンイン    小説
2 金持ちのお父さん、貧乏なお父さん ロバート・キヨサキ   教養
3 金持ちのお父さんの投資ガイド   ロバート・キヨサキ   教養
4 菊の花の香り(1)        キム・ハイン      小説
5 ハリーポッターと賢者の石     J.K.ローリング   小説
6 喪失の時代(原題:ノルウェーの森) 村上春樹        小説
7 のんびり生きると言うことの意味  ピエール・サンソ    教養
8 リ・ユンギのギリシャ・ローマ神話 リ・ユンギ     人文科学
9 試してみなければ何も始まらない  ジーグ・ジグラー    教養
10 誰が私のチーズを動かしたのか?  スペンサー・ジョンソン 教養
 ※教保文庫調べ/9月第3週


 ■映 画

 板門店の共同警備区域内で起こった殺人事件を通じて、南北分断の悲劇と統一問題を描いた映画「共同警備区域JSA」(朴チャンウク監督)が、9日の公開から2週目でトップに立った。

 公開初日にソウルだけで9万人の観客動員をした同映画は、ソウル観客100万人(全国210万人)を突破し、シュリを超える大ヒットとなっている。今後はシュリの最多観客動員記録(ソウル243万人、全国580万人)を超えるかどうかが焦点だ。

 「時越愛(シウォレ)」(李ヒョンスン監督)は、海岸の一軒家を舞台に一組の男女が時を越えて手紙のやりとりをするラブストーリーで、人気男優の李政宰が主演している。

 初日の9日から13日までの5連休で、女性客を中心にソウル15万人、全国30万人の動員を記録した。同映画は日本のNHKテレビでも製作風景が紹介され、話題となった作品だ。

 映画ベストテン(9月15―21日、「シネ21」から)

①共同警備区域JSA(韓国)
②X―メン(米国)
③ハローマン(米国)
④美人(韓国)
⑤アイズ・ワイド・シャット(米国)
⑥時越愛(韓国)
⑦U|571(米国)
⑧タクシー2(仏)
⑨シャフト(米国)
⑩マイセルフアンドアイリン(米国)