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2001/11/02

<韓国文化>現代版画の新作紹介

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    Time copy 0104―Reproduction(朴サンス、特別賞)

 「神奈川国際版画トリエンナーレ2001」(神奈川芸術文化財団主催)が、横浜市の神奈川県民ホールギャラリーで25日まで開催されている。現代版画の新作を紹介する展示会には、韓国から14人が出品している。

 「神奈川国際版画トリエンナーレ」は、3年ごとに世界中の現代版画の現状を検証し、優秀な作品を紹介することを目的として98年に始められた。今年が第2回目となる。

 今展覧会には韓国、日本、インド、中国、米国、ポーランド、メキシコ、キューバ、エジプトなど世界85の国と地域から2213人、5385点の応募があり、その中から厳選した203点の作品が展示されている。

 今回の展示作品には4つの大きな特徴があり、第1は前回と比べて大型化が進んだこと。手に持って見るという版画の概念から脱却して、大きな空間の中で自己主張する作品が増えた。

 第2はコンピューターアートの浸透である。最新のコンピューター技術を用いて従来にない表現が可能になった。

 そして第3にアジア諸国の台頭があげられる。特に韓国、中国、タイの作品が注目を集めた。

 韓国は、朴サンス氏の「Time copy 0104-Reproduction」が特別賞、李チュンウク氏の「The Chair-99」が神奈川県立近代美術館賞、「RANDSCAPE」が神奈川芸術文化財団賞を受賞する活躍をした。

 審査員を務めた酒井忠康・神奈川県立近代美術館館長は「韓国の作家の作品は、世界中どこでも通用するインターナショナルな作品が多く、好感を持っている。当美術館の賞を取った作品は、カフカの文学のように人間の実存を鋭く見つめた作品だ」と話す。

 美術評論家の針生一郎さんは、「韓国、ポーランドは全体的にレベルの高い作品が多い。経済発展する中で、機械や装置と人間との関係を即物的に描いた作品が目立った。今後も楽しみにしたい」と語る。