「『助けよう!』彼は日本で車にはねられ、右腕が使えないのに線路へ飛んだ!」。李秀賢さんと同棲中だった恋人が、涙ながらに語った李さんのエピソードが胸を打つ。
新大久保事故前後の詳細な経緯を、恋人の視点で記録した追悼本「天国の流れ星」(李さんの勇気をたたえる会編)がこのほど、光文社から出版された。
日本で李さんとともに生活していた恋人が、事故後に後追い自殺を図って入院していた事実を紹介。
そして、李さんの日本文化への関心や韓日貿易の懸け橋となる夢、二人の愛を語った思い出の日々など、李さんの人間像が浮かび上がる構成になっている。
日本語学校「赤門会」の先生方や学友たちによる追悼メッセージ、新井時賛・赤門会理事長の追悼文も掲載されている。
同書の収益の一部は韓国の李さんの両親へ届けられ、日本語学校で学ぶ韓国人留学生の奨学金などに充てられる。