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2001/01/12

<韓国文化>韓国の今年上半期のイベント

 今年も多彩なイベント 上半期の見どころ
 「訪問の年」で魅力倍増

 韓国を訪れた外国人が昨年、史上初めて500万人を突破し、日本人も過去最高の250万人に達したもようだ。若い女性にはエステやグルメ、年配者には日本文化のルーツ巡りと、目的が多様化しているのも最近の特徴だ。いわゆる“安近短”にノービザが魅力だが、さまざまなイベントが見られるのも旅の楽しみになっている。今年は「韓国訪問の年」としてイベントもさらに充実している。各地で行われる恒例の上半期のイベントと、「訪問の年」関連イベントを紹介する。

 ●清道闘牛祭

 韓国のソサウム(闘牛)の歴史は古代にまでさかのぼり、清道のソサウムはその伝統を受け継いだものだ。韓国の闘牛(牡牛)のほとんどは清道で訓練されており、いわば闘牛のメッカだ。

 祭りには毎年、日本の闘牛も参加して韓日親善闘牛大会も行われている。そのほか関連イベントとしてロデオ競技、闘牛写真公募展、子牛コンテストなども開かれる。

 ●慶州伝統酒と餅祭

 酒と餅の製造過程、製造道具の展示、製造実演および試飲・試食、姉妹都市の酒・餅の展示、餅つき大会などのほか、国楽公演なども行われる。さまざまな伝統酒や餅が味わえるのが魅力の祭だ。

 ●王仁文化祝祭

 百済時代に先進文化を日本に伝え、飛鳥文化を花開かせた王仁博士をしのぶ祭り。霊岩郡にある王仁博士遺跡地を中心に「追慕祭」「渡日行列」「王仁の魂野外劇」など王仁博士にちなんだイベントや文化・芸術公演が開かれる。

 関連行事として綱引き大会、百済シルム(相撲)大会、月出山岩祭、王仁学問の道探訪、王仁後継者選抜大会、飛鳥文化展などがある。

 ●春香祭

 韓国の古典「春香伝」の主人公、成春香と李夢竜のロマンスの舞台といわれる南原で毎年開かれる祭り。パンソリ(唱劇)による「春香伝」の上演など春香に関するさまざまな芸術、音楽が鑑賞できる。祭りのハイライトは、伝統衣装を着て美を競うミス春香コンテストだ。

 ●珍島霊登祭

 珍島と茅島の間の水深6―7㍍の海が干潮によって陸続きになるなる、海割れのときに行われる祭り。

 霊登サルノリ(悪の霊魂を追い払う巫俗の儀式)、タシレギ(儀式前夜に行われるイベント)、カンガンスウォルレ(女子の円舞)、南道の歌(珍島地域の俗謡)、南道挽歌(葬送合唱)、珍島犬ショーなどが繰り広げられる。

 ●河東野生茶祭

 河東は、新羅828年に中国から茶の種子を持ち込み、韓国で初めて茶が栽培されたところといわれる。

 茶礼式の実演、茶摘み体験、茶製造実演、茶の試飲、茶学術セミナーなど、茶に関するイベントが盛りだくさん。

 ●春川国際マイム

 春川国際マイムフェスティバルは89年から毎年開かれているパントマイムの祭り。韓国の伝統を色濃く反映させた独特の祭となっている。市内の至るところでパントマイム公演が行われるほか、講習会なども開かれる。

 ●茂朱ホタル祭

 ホタルの鑑賞会、学習会、ホタルの絵描き・作文大会、環境弁論大会||などを通じてホタルの生態と自然の大切さを学ぶ祭り。

 ◆「訪問の年」関連行事◆

 「韓国訪問の年」の指定イベントは以下の通り(日程は予定)。▽慶州マラソン大会(4月7―9日、慶州市)▽国際オークションフェスティバル(4月28日―5月6日、ソウル)▽珍島霊登祭「モーゼの奇跡」イベント(5月22―25日、全羅南道珍島郡)▽韓・日・中花開市場祭(5月、慶尚北道河東郡)▽国際鉄人トライアスロン大会(6月10日、済州島)