◆ 映 画 ◆
「ビート」「MUSA(武士)」のキム・ソンス監督がメガホンをとった初のロマンティックコメディー「英語完全征服」。東洋人の“英語コンプレックス”をベースに主人公の奮闘が共感をよぶ。しかし「猟奇的な彼女」以来の傾向か、美人女優にハチャメチャな役柄を与えることでコメディー色を高めた感がぬぐえない。相手役のジャン・ヒョクが好演。
「色即是空」のイム・チャンジョン、「夢精期」のキム・ソナ。今コメディーをやらせたら右に出るものがいない2人がタッグを組んだ3位。職なしの生活が2年になる男と万年端役しかまわってこない売れない女優がひき逃げ事故の報償金に目がくらみ巻き込まれ得コメディー。2人の台詞の掛け合いに吹き出してしまう。
百済末期、階伯将軍が金ユシンの新羅軍と戦った激戦地が「ファンサンボル(黄山平野)」。4位はこの戦いを題材にしたスケール大きな歴史映画・・ではなく、百済と新羅の方言が入り乱れるなか、この言葉の違いから巻き起こるハプニングを描いた大河コメディー。
◆ 書 籍 ◆
海外の小説や実用書がベストテンをほぼ独占する週となった。国内組で検討は4位。1作目となる「パペポポ・メモリーズ」に次いでベストテンにはいった。景気の低迷、就職難、“修能試験に失敗した”と自殺した学生のニュースなど、とかく暗い話題が多いこの秋、心暖まる随筆はプレゼント用として多く売れているという。
5位は素月詩文学賞をはじめ、各文学賞で受賞歴が多い詩人キム・ヨンテクが海外の詩1編を含む49の近代詩について語ったエッセイ。現役詩人のなかでも最も有名な著者が選ぶ詩はどんなものか?それを知るだけでも興味深い1冊。この49の詩は著者にとって「愛すべき、感動し、希求し、戦慄した」作品だそうである。
7位は日本の小説。映画も韓国内で上映されたが、映画よりも小説に高い人気が集まっている。
◆ 音 楽 ◆
1位は最近ドラマの主役もつとめて新境地での活躍が目覚しいピの新曲。ランクインしたのは2枚目となるアルバム「Rain」からのカット曲。流行のヒップホップ、R&Bスタイルだが、グルーヴ調のリズムに反復されるコード進行が印象を強めている。愛する人を太陽に比喩した大人びた詩にアーティストの成長がかいま見える。
テレビ出演一切なしで「もう1年」「次第に」と続けざまでヒットを飛ばしたブラウンアイズのメンバー、ナオルが新たに結成したBrown Eyed Soul。第一弾アルバムも高い人気を得ている。新人映画俳優として今最も注目を集めるパク・ヘイル、チャン・シニョンを起用したミュージックビデオでも注目を集めた。
3位は電撃解散したS.E.Sのメインヴォーカリスト、パダのソロデビュー曲。ソロデビュー前には持ち前の歌唱力が認められてミュージカルの主役も務めた。S.E.Sとしてはユンジンに次ぐソロデビュー。