◆ 映 画
1位はホラー。封切り1週目で76万人を動員した。姉妹と継母の対立と次々に起る奇怪な出来事。姉妹を演じたイム・スジョンとムン・グンヨンの演技が光る。
6位は今年の大鐘賞受賞の呼び声も高い秀作。実際に起きた女性ばかりを狙った連続殺人事件を映画化した。ソン・ガンホが体重を増やし田舎の刑事を熱演。実際の事件では犯人はわかっていない。映画のクライマックスで犯人像を暗示した監督の技巧には感嘆する。4月末に封切られ、観客動員は500万人に迫っている。
8位は地下鉄テロを描いた作品。公開直前に大邱地下鉄火災で、公開が延期されていた。地下鉄が疾走するシーンなどは圧巻で韓国のスペクタクル映画としては水準が高いが、その部分だけに力がはいり、人物の描きかたが今ひとつ。
◆ 書 籍
1位はトルストイ生誕175周年を記念して出版された。テレビでの紹介もあり学生を中心に読者が増えている。2位には久しぶりにビジネスエッセイがランキングされた。不況を反映してのランキングか、金持ちたちの成功を分析したもの。
「わかる、わかる」とページをめくるたびにうなずいてしまうのが3位。イラストエッセイ形式で日常を描く。タイトルの「パペ」は男の主人公、「ポポ」は女の主人公。
希望に満ちた女子大4年生。突然襲った不慮の事故で全身の55%を火傷を負い、数度にわたる手術を経て新しい人生の一歩を歩き出した・・。
9位はテレビのドキュメンタリーを通じて多くの人に感動を与えたイ・チソンさんの自己再生の物語。「それでも私は生きている」という信念の下、ベッドに横たわりながら自分の思いをネットに載せる彼女。サイトを訪問者はすでに250万人を超え、彼女は新しい人生のスタートに成功した。「ネットでは会えない人達とも出会いたい」。この思いから本の出版を思い付いた。
◆ 音 楽
1位は5枚目のアルバム「HIT SONG」収録曲。当初5人メンバーだった彼らだがメンバーの一人が呼吸不全で急死するアクシデントがあり一時は解散の危機に見舞われたが復活した。
3位はユージン。突如解散したS.E.Sのメンバー。アイドル歌手として無難な曲といえるがインパクトにはやや欠ける。
5位のFincle(ピンクル)のメインボーカルを務めるオク・ジュヒョンのソロ。グループ活動ではアイドル・グループの域をどうしても脱皮できなかったが、本来歌唱力があるだけにソロは聞ごたえがある。
7位のチャ・テヒョンは日本でもヒットした映画「猟奇的な彼女」の主演男優。近日中に映画最新作の公開も控え、演技に歌に波に乗っている。