◆ 映 画
1位の「同い年の家庭教師」は2月第1週に公開されてから首位をキープ、累計で200万人を突破した人気映画。2週間で200万人突破はまさに脅威、これからも記録を伸ばしそうだ。内容はシンプルなラブコメディー。金ハヌル扮する大学2年生のスワンの新しい家庭教師先は自分と同じ歳のジフン。良家の息子でありながら成績は最低のジフンにスワンの決死の課外授業が始まり、最後はめでたく恋に落ちる。これまでおとなしい役が多かった金ハヌルが今回はイメージ一新。活発な女子大生を演じている。
3位の「クラシック」は地味だが健闘している。“偶然が必然に至る”恋愛の過程をを描いた作品。映画「恋愛小説」で抑えた演技が評価された孫イエジンが二役を好演。
韓国海軍の全面協力を得て鳴り物入りで封切られた「Blue」は不振。韓石圭主演の「二重スパイ」の興業失敗も重なって、「前評判の高い映画は失敗する」という図式が韓国映画界に広まりつつあるようだ。
◆ 書 籍
1位「野草についての手紙」はエッセイ。85年6月に発生した欧米留学生の間諜団事件。著者もこの事件に巻き込まれた学生のなかの一人だった。 思想犯として13年と2ヵ月の獄中生活が始まる。獄中生活で著者はカトリック信者となり、怒りと悲しみに包まれた心が解き放たれるのを感じる。出獄した98年までに弟とやり取りした手紙を編集したのが同作品。狭い空間に閉じ込められた身体が、無限の自由を得るまでの経緯が淡々とした文章から読み取れる。
「魚のように自由に生きたい」という遺書を残して自殺した小学校5年生、修能試験の平均点が上がったことを悲観して死を選ぶ予備校性。最近成績を苦にして死を選ぶニュースが後を断たないなか、“昔、問題児、今、勉強の虫”と自身を称する著者によるエッセイが4位に入った。「勉強が簡単という学生は頭がいいわけじゃない、勉強の仕方を知っているだけだ」として、その持論が展開される。
◆ 音 楽
1位は男性2人デュオ、ブラウン・アイズの2作目となるアルバム「REASON4 BREATHING?」の中の収録曲。
前作同様本人らによるプロデュースで楽曲の完成度が高い上、二人のハーモニーも前作に増してアップした。チョムチョムはスローミディアムテンポのR&B。ポップな仕上がりで聴き心地がいい。2001年デビューのブラウン・アイズはデビューCDが70万枚を超すヒットを記録し注目を集めた。
2位は“天使の声”を持つキム・ボムスの3作目。アルバムタイトル曲にもなっている「会いたい」も柔らかな声を生かしたバラード。人気急上昇の女優チャン・ソヒと映画「チング」のユ・オソンを起用して話題になった。発売1ヵ月で35万枚の売上を記録、全米デビューに向けて準備をすすめていると伝えられている。