◆ 映 画 ◆
夏休み前半の韓国映画は、ハリウッドの大作とシェアを分ち合った。2位はチョ・ハンソン、カン・ドンワンをキャスティング。最近テレビドラマやCMなどで若い女性たちから注目されている二人だ。主人公二人は同時に一人の女性を好きになる。悩み多き10代。不器用なやり方でしか現実を越えていけない痛々しさを金テギュ監督はよく描いた。
4位はラブコメディーの女王と言われている金ジョンウンと、「殺人の追憶」でソン・ガンホに負けない演技を見せた金サンギョン共演のラブストーリー。長い交際期間、良く言えば“空気みたいな”存在になっていた二人に突如吹く風。生物学の研究以外取りたてた趣味もなく、愛想がない彼氏に、なんと!かの人気女優が言い寄って 。金ジョンウンを「韓国のメグ・ライアン」と評する人がいる。機転の利いたアドリブなど天性の喜劇女優といえるだろう。
9位は、「達磨よ、遊ぼう」の次作といったらよいだろう。借金に見舞われた寺を救うため、今回も和尚とヤクザの仁義なき戦いが展開する。
◆ 書 籍 ◆
夏休み突入。外国小説のランキングが高いのは、旅先や自宅での読書にうってつけだからか?
情報が錯綜する現代。価値観が多様化して自分の立ち位置すら確認できない人が多いという昨今、自らをよりよい生活に導く実用書が4位。最近は「習慣を変えていきましょう」という“習慣是正本”に人気が集まる傾向にある。40項目余りの“より良い習慣”を読者に提供。
「思考を切り替えて、世の中を変えよう」というやや漠然とした項目から、「歯にはお金をかけよう」という具体的な項目まで。著者が長い記者生活で発見した“成功した韓国人”に見られる共通の習慣や、彼らのもつ経験談をまとめたものだけに説得力がある。
韓国の仏教人としては最高の地位と著名度を誇る法頂和尚が5年振りに発表した散文集が7位。少し前に社団法人の役職と吉祥寺住職の地位を全て降りて、内面の声に耳を傾ける“沈黙”の生活を宣言した和尚の、独り真摯に精進を重ねる姿を伺うことができる。なお15年前に発売された散文集「無所有」は永遠のベストセラーだ。
◆ 音 楽 ◆
「7月7日はSE7EN(セブン)の日」ということで、2枚目のアルバム「MUST LISTEN」を発売したSE7EN。2003年は新人賞レースで最優秀新人賞を総なめした実力は2作目でも実証された。
休養期間は徹底したボイストレーニングを行い、ボーカル力がアップ。「熱情」のミュージックビデオには、ジャネット・ジャクソンのバックダンサーらが出演し、見ごたえのあるものに仕上がっている。
4位イ・スンチョルは7年ぶりの7枚目のソロオリジナルアルバム「The livelong day」を発表した。ここ数年はグループ「復活(ブファル)」での活動がメイン。 最近はドラマ「火の鳥」で主題歌を歌い話題になっていた。久々のオリジナルアルバム製作にあたり、50曲余りの候補曲から選りすぐりの12曲が収められた。
3、5位は人気ドラマのオリジナルサウンドトラック(OST)が入った。5位のOSTにはしばらく活動を休んでいたチョ・ソンモが歌う2曲も収録されており上位にランキングされた。