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2004/03/19

<韓国文化>世代・国籍超え広がる『時調』

 在日の「時調の会」(金七圭・代表幹事)が、「在日の時調」第5集をこのほど発行した。世代・国籍を超えて幅広い会員から寄せられた時調のほかに、昨年9月5日に埼玉県日高市の高麗山聖天院勝楽寺で行われた「第2回・在日韓民族無縁之慰霊碑・日韓親善献花祭」の報告も記されている。

 韓国の伝統的定型詩をもとにした時調は、1行20字前後で3行を1首とし連作も出来る。表記方法はハングルや日本語のほか、英語でもかまわない。表現方法が自由なため、簡単に日記を書く気持ちで作詩できるのが特長だ。

 そのため、「在日の時調の会」には小学生から高齢者まで幅広い会員が集まり、積極的に投稿している。会の中心メンバーは60歳前後の世代になっている。

 第1集が発行されたのは2000年3月。以後、毎年3月に刊行を続け、今年第5集を発行するに至った。この間、2001年12月には特別編として金剛学園、東京韓国学園、宝仙小学校という在日と日本の3つの小中学校による「生徒作品集」を出した。

 「時調は心のアルバム」と言われるが、普段考えていること、感じたことなどを表現することで、子どもたちの感受性を豊かにする効果も認められている。

 また、「日韓親善友好の会」など他のグループとの交流も大切にしており、第5集にも同会会員などからの歌が紹介されている。

 「在日の時調の会」では会員を募集するとともに、2005年3月に発行予定の第6集への投稿を受け付けている。

 連絡はファクス044・355・6907(事務局)。