「文化庁舞台芸術国際フェスティバル2005」が、9月6日から10月28日までの約2カ月間、東京、関西、九州、沖縄などで開催される。クラシック音楽、伝統芸能など幅広い公演が行われる。韓国からも多数出演予定だ。
文化庁舞台芸術国際フェスティバル(IPAF=イパフ=2005)は、日本のアーティストと海外のアーティストが競演する機会を提供することで、文化芸術面での国際交流の推進を図り、日本とアジア、そして世界の文化芸術の向上と振興、発展に寄与するために開かれる。
4回目となる今年は「アジアの文化交流」をテーマに、音楽、舞踊、伝統芸能などの公演に加え、韓国、日本、そして各国のアーティストとの様々なコラボレーションが企画されている。また来日アーティストと地域との音楽交流会やシンポジウムなども開催。
◇ミュージアムコンサート◇
開催に先駆け、10日=東京国立博物館と奈良国立博物館、11日=京都国立博物館でミュージアムコンサートが開催される。博物館を訪れる人にも音楽を楽しんでもらうための企画で、韓国からヘグム奏者のチョン・スニョンさんが出演する。また9月23、24日の両日には、九州国立博物館開館記念ミュージアムコンサートが行われる。
◇変貌する神々アジアの仮面劇◇
アジアに伝わる芸能のひとつに、仮面で顔や頭部を覆って、超自然的な神や精霊、霊獣などを演じる「仮面劇」がある。今回は韓国、沖縄、ブータンの仮面劇とのふれあい体験を通して、各国の文化と歴史を理解するとともに、アジアの文化交流を理解する。ワークショップは17日、公演は18日、国立劇場おきなわで開かれる。
◇2005アジアオーケストラ◇
”アジアをつなぐ オーケストラから見えるアジアの今と未来”をテーマに、アジア・太平洋地域の国々からオーケストラを招いて開かれてきたアジア・オーケストラ・ウィーク。4年目を迎える今年は、韓国、日本、インドネシア、中国、オーストラリアの5カ国のオーケストラが出演し、10月2日から7日まで東京、大阪で演奏会が開かれる。韓国からは84年に大田市のオーケストラとして設立されたテジョン・フィルハーモニック管弦楽団、ヴァイオリン奏者のカン・ドンスクが4日=東京、6日=大阪に出演し、マーラーの交響曲第1番「巨人」などを演奏。
◇韓日友情年記念特別演奏会◇
韓日友情年2005を記念して、韓日両国の将来を担う若い音楽家100人による特別オーケストラが編成され、10月28日に東京オペラシティでオーケストラ特別演奏会が開かれる。韓国出身の世界的指揮者チョン・ミョンフンが、韓日友好促進を願って特別に指揮を担当する。曲目はベートーベン「田園」ほか。11月6日には韓国のスンナム・アーツ・センターでも行われる。
◇アジアのスーパーガラコンサート◇
ピアノ、ブラス、合唱は日本で最も音楽人口の多い分野といわれる。しかし、この3分野のコラボレーションは少ない。今回はこの3つを加えた華麗なコラボレーションを展開し、同時に音楽を通して平和への願いを訴える。韓国からはピアニストのクン・ウー・パイクが出演する。公演は27日=大阪、30日=東京。
◇熱いステージポップアジア◇
音楽を通じて、アジアの元気を伝える「ポップアジア2005」。大好評の昨年に続き、今年は韓国から人気グループ「god」に「ノウル」、日本から「globe」、中国から「ショーン・ユー」が参加する。豪華アーティストによる魅力たっぷりのステージが期待される。
関西公演は10月15日=グランキューブ大阪、東京公演は10月18日=東京国際フォーラムで。
これらのステージのほかにも、コンテンポラリーダンス「舞姫と牧神達の午後」が16日から東京、韓中の留学生によるコンサートが10月13日に大阪で開かれるなど、数多くの舞台が予定されている。℡03・3560・1057(事務局)。