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2005/05/20

<韓国文化>共通文化 - 書道の魅力再発見

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                (右) 鄭雲在 「秋日偶成」
                (左) 金英姫 「凌雲高節」

 第15回国際書道芸術東京展が、21日から24日まで東京・江戸川区のタワーホール船堀で開かれる。韓国、日本の書家による文化交流・友好展覧会である。

 国際書道芸術展は、書家の交流を通じて韓日文化交流に貢献しようと91年に始まった。当初、ハングル一色の韓国と漢字とかなを併用する日本で接点があるか心配された。

 しかし、展覧会を始めてみると、韓国側はハングルの書作と同時に漢詩を出展、日本側も短歌表現とともに漢詩書作を発表し、両国文化の共通性とともに、数千年にわたり存続発展してきた書道芸術の魅力を再発見する催しとなって、今日に至っている。

 展示会は年々規模が大きくなり、今回は書、水墨画など韓国側265点、日本側282点の出品となった。4月下旬に韓国・釜山市にある釜山文化会館で韓国展が開かれており、それに続いての開催となる。

 日本側責任者の小林朴翠・国際書道芸術協会会長は、「書道は画一的無表情な情報技術と違い、その表現だけで互いの心が通じる人肌の温もりを持っている。書道は世界に誇る芸術であり、それを通じて韓日交流が促進されることは喜ばしい」と話す。

 また韓国側責任者の鄭雲在・国際交流書道協会会長は、「今年は韓日友情年。両国が一層心を一つにし、創造的芸術の未来を開く隣人になってほしい。そのための書道人の役割に期待したい」と強調した。


◆第15回国際書道芸術東京展◆

日時:5月21日~24日
会場:船堀タワーホール船堀(℡03・5676・2211)
展覧作品:書、水墨画など約580点
主催:国際交流書道協会(韓国)
   国際書道芸術協会(日本)℡03・3837・4445(事務局)