◆韓日相互理解の一助に
―― 李 仁愛さん(横浜市立大学国際総合科学科2年)
父が2世で母が1世。母から韓国語を学んで育ったので日常会話は出来る。また韓国に親類もいるので、韓国への関心や韓国人としての意識は強いと思う。
国際関係を学ぼうと考えてこの学部を選んだ。英語も勉強していて、将来は貿易関係の仕事について、仕事を通じて韓日関係に貢献できたらと考えている。
韓日の同世代の人と話していてよく感じるが、韓国と日本はまだまだ「近くて遠い国」で、「近くて近い国」にはなっていない。
日本の若者は韓国のことを知らないし、韓国の若者も歴史認識の話ばかりになってしまうことがある。両方を見ることのできる在日として、相互理解に役立ちたいと思う。
在日について思うのは、国籍と民族は切り離して考えてもいいのではないかということだ。参政権は必要だと思うし、将来的に日本国籍を取得することで参政権を得る道もあるのでは。
◆環境問題に貢献したい
―― 玄 敬男さん(大阪市立大工学部2年)
自分の目標をはっきり定め、それに向かってチャレンジする大人になりたい。
両親とも1世で自分は2世になる。兄が民団の青年会に出ていて、自分も顔を出したことがある。韓国語や韓国の文化を学ぶ機会があまりなかったので、成人になったのを機に、韓国語はもちろん文化、歴史も学びたい。
中学生のころから電気が好きで、大学も電気工学科に進んだ。環境問題が世界的な課題となっているが、将来は電気分野の仕事に就き、研究者として、ハイブリッドカーなど環境製品の開発をして社会に貢献できればと考えている。