在日と日本人の有志による「時調の会」がこのほど、「時調」第11集を出した。数編を紹介する。
三行詩は1行20字前後で、3行を一首としている。ハングル時調では定型があり、それを守る。
また連作する時は、できるだけ一首の独立性を保つことを心がけている。
表記方法は、ハングルのほか、中国語・英語でもかまわない。
三行詩はもともと、高麗王朝後期となる14世紀後半までに成立した詩型で、自由律の短歌である。
時調の会は当初、在日2世を中心にした「在日の時調(三行詩)」の会」として、在日文化の底上げと韓日交流を促進するため、99年3月1日にスタートした。そこに日本人メンバーが加わり、また韓国からの寄稿も増えて、「時調の会」と名を改めた。
在日からの発信を出発点に、韓日とアジアの文化の調和をめざしている。
三行詩は心のアルバムであり、日記をつづる要領で簡単につくることができる。現在、会員は22人で、毎月発表会を行っている。第12集は2011年3月に発行予定となっている。
連絡先は〒210-0846川崎市川崎区小田1-13-4金方「時調の会」幹事会事務局。FAX044・355・6907。