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2010/05/14

<韓国文化>韓国の人気ベストテン

  • 韓国の人気ベストテン

◆映 画◆

 自ら発明したパワード・スーツで平和のために死闘を繰り広げる天才科学者兼経営者を描いたアクション大作『アイアンマン』の続編『アイアンマン2』が1位。

 2位はパク・フンヨンの同名漫画が原作の時代劇映画『雲から抜けた月のように』。1592年、壬辰倭乱直前の朝鮮の混乱と狂気の時代を描いた。

 オム・ジョンファが、盗作疑惑騒動に巻き込まれて極度のスランプに陥るベストセラー作家のペク・ヘスを熱演している「ベストセラー」が3位。現代社会に蔓延する「盗作」をテーマにしたことで話題に。

 海兵隊特殊捜索隊を素材にした『大韓民国1%』が4位。昨年ヒットした舞台作品『実家の母と2泊3日』を映画化した『実家の母さん』が、5位に入った。

 その他、韓国映画では、今年のカンヌ国際映画祭「ある視点部門」に招待された『ハハハ』が9位にランク。

 ホン・サンス監督10作目となる長編映画『ハハハ』は、親しい友人同士の2人の男が、それぞれ慶尚南道(キョンサンナムド)・統営(トンヨン)に行っていたことを知り、飲み屋で旅の話を交わすというストーリー。キム・サンギョンが、カナダへの移民を考えている映画監督役を演じている。


◆書 籍◆

 盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の1周忌を迎え出版された追悼本「運命だ」が1位となった。故人が残した著書、未発表の原稿、メモ、手紙など様々なインタビューや口述などを記録している。

 今年3月に逝去した禅僧、法頂(ポプチョン)師による散文集「美しい締めくくり」が3位。随筆集「無所有」でも知られる法頂師は同書で、人生において何度となく訪れる多くの区切りを締めくくりと位置付け、その瞬間を新たな出発点と述べている。それを積み重ねて、最後には最も美しい締めくくりの時を迎えようと唱えている。魂を癒す美しい言葉を集めた一冊だ。

 4位には女性作家クォン・ビヨンによる歴史小説「徳恵翁主(トッケオンジュ)」が入った。舞台は日本によって併合される直前の時代。朝鮮王朝第26代の王、高宗の一人娘、徳恵翁主の悲運の一生を描いている。昨年12月に出版されて以来、徐々に順位を上げ、20代から30代の女性読者の熱い支持を受けている。

 文芸評論家で初代文化部長官、李御寧(イ・オリョン)の「知性から霊性へ」が7位に。若い頃から無神論者であることを自認していた著者が、クリスチャンとなるまでの課程を率直に書いた一冊。

 日本と同様、韓国でも大ベストセラーを記録している村上春樹の長編小説「1Q84」が10位。今年4月に100万部を突破した。


◆音 楽◆

 揃って新譜をリリースしたベテラン実力派アーティストのRain(ピ)とイ・ヒョリが、ガールズグループブームの中、パワーを発揮し変わらぬ人気を示している。

 別れた恋人に対する想いを切ない歌詞と甘い歌声で表現した「君を引き止める歌」は、バラード曲ながら力強くセクシーな振り付けのダンスで高い人気を集めている。

 久々となる4thアルバムをリリースしたイ・ヒョリの「Chitty Chitty Bang Bang」が3位に入った。インパクトあるヒップホップナンバーで、変わらぬ韓国音楽界の女王パワーを見せ付けている。

 韓国の大物プロデューサー、パク・チニョンが手がけた2PMの新譜から「Without U」は2位にランク。愛する女性の嘘と裏切りに傷ついた男性が再び立ち上がるまでの心情を歌った曲で、別れの辛さを表現したピアノストリングスがループするインパクトあるハウスナンバー。

 一方では、5位から8位までをガールズグループがチャートを席捲した。日本デビューも間近と伝えられている韓国ナンバーワン・ガールズグループの少女時代「Run Devil Run」が5位、4人組Secretの「Magic」が6位、日本デビューも果たし人気急上昇中のKARAの「Lupin」が8位に入った。