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2011/07/29

<韓国文化>第2の"舞台"で光り輝く!

  • 第2の”舞台”で光り輝く!①

           毎日10時間の猛練習を行うイ・ギョンファ

  • 第2の”舞台”で光り輝く!②

           記者会見で抱負を語るステファニー・キム  

 新体操からミュージカル女優に転進したイ・ギョンファさん、腰のけがを克服し人気歌手からバレリーナに転進したステファニー・キムさんの二人が、「華麗な復活物語」として脚光を浴びている。


◆演じる楽しさを伝えたい イ・ギョンファ(ミュージカル女優)◆

 昨年引退した新体操のイ・ギョンファ(23)が、ミュージカル女優に転身した。

 イは天才タイプとして脚光を浴びた選手ではなかったが、韓国代表として絶えず努力し続けた。柔軟性不足に悩み、涙も多く流したという。

 イは「決して柔軟とはいえない身体でこれだけ出来たので、後悔はない。現在のシン・スジ選手やソン・ヨンジェ選手のような人気を得ていたら、逆に一生懸命に練習しなかったと思う」と笑いながら語った。

 小学2年生のときにテレビで偶然見た新体操に魅了され、練習を開始。自宅~学校~体育館の往復を繰り返し、中学・高校時には国内の頂点に立った。だが、昨年の広州アジア大会の団体戦4位を最後に引退を宣言した。

 新体操に没頭してきた人生だったため、引退後の喪失感は想像以上に大きかった。イは第2の新体操人生に向けて国内の審判資格証を取得し、大学院入学も準備。しかし、なぜか憂鬱だったという。

 そうしたなか、昨年12月にミュージカル「ビーバップ」を制作したペルソナから、ミュージカル女優としてのオファーが入った。

 「選手生命が短く、将来も不透明という新体操の偏見を覆したかったが、途方に暮れていた。そのときミュージカル女優の話が来て、頭を打たれたようだった」と話した。

 現在、8月12日に始まる慶州世界文化エキスポで上演されるミュージカルに出演するため、一日10時間以上の猛練習に打ち込んでいる。

 「表現方法は違うが、演じるという点で新体操とミュージカルは似ている。演じることの楽しさを観客に伝えたい。一度スタートさせたら、最後までやり通したい。次はボイス・トレーニングを受け、より大きな舞台にも立ちたい」と抱負を語った。


◆歌とバレエの指導者目指す ステファニー・キム(バレリーナ)◆

 人気女性アイドルグループ「天上智喜・ザ・グレース」のメンバーで、2008年末に腰のけがで歌手を引退したステファニー・キム(韓国名=キム・ボギョン、24)が、バレリーナとしてカムバックした。

 6月末から7月上旬にかけてソウル、蔚山、浦項、蔚珍、英陽で開かれた「2011韓国を輝かす海外舞踊スター招待公演」の舞台に、バレリーナとして立ったのだ。

 「ただ無心に踊った。バレエは子どもの時からやっていたので、逆にリハビリに役立った。今も腰が痛いが、バンドをつけて舞台に立った。舞台の上では痛いことはすべて忘れる。踊りが大好きだから」と語る。

 5歳の時にバレエを始め、将来を期待されていたが、韓国最大手の芸能プロダクションSMエンターテインメントにスカウトされたことがきっかけで、歌手の道を選んだ。しかし、日本でセカンドアルバムを発表し、日本ツアーを準備していた時に、ダンスシーンで腰を痛め動けなくなってしまった。

 セカンドアルバムの宣伝と日本ツアーは、残りのメンバー3人で行われ、キムは09年、米サンディエゴの家族のもとに帰った。

 はり治療とリハビリ治療を行いながら、バレエ・トレーニング法の1つチェケッティ・メソッドの講師資格を取得した。講師として活動する一方、バレリーナを再び目指す。

 そして2010年、韓国芸術総合学校舞踊院に入学。同年、米ロサンゼルスバレエ団に入団し、今年初め、『くるみ割り人形』でアラビアン人形役を演じるなど、ソリストとして活動の場を得た。そして今回の韓国公演では、古典バレエの名作『ジゼル』の名場面や、自ら振り付けを行った新作を披露し、大歓声を浴びた。

 SMエンターテイメントとの契約はまだ続いており、キムは「今後は米国から韓国に戻り、バレエ活動とともに、歌手としてもカムバックしたい。そのため音楽学校に通い直したい。そして将来は歌やバレエを子どもたちに教える学校を建てたい」と語った。