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2012/11/09

<韓国文化>韓国若手作家の支援を

  • 韓国若手作家の支援を①

    金青林(多摩美術大学大学院美術研究科彫刻専攻2年在籍)
    01年水原大学造形芸術学科彫刻科卒業、〔ここはどこ? / アクリル・プラスチック / 2012〕

  • 韓国若手作家の支援を②

    朴甫耕(武蔵野美術大学大学院版画コース2年在籍)
    08年東亜大学美術学部西洋学科卒業、〔Vertical Austria / 水性木版 / 65cm x45cm / 2010〕

  • 韓国若手作家の支援を③

    李承禧(東京芸術大学美術研究科大学院先端芸術表現博士1年在籍)
    04年梨花女子大学美術学部絵画版画專攻卒業、〔Must have Item / ライトボックス / インスタレーション/ 2012〕

  • 韓国若手作家の支援を④

    李元淑(多摩美術大学大学院博士後期課程美術研究科在籍)
    98年京成大学芸術学部檜画科卒業、〔花火 / 油性木版 / 90 x 70㌢/ 2010〕

  • 韓国若手作家の支援を⑤

    李ユンジ(女子美術大学大学院 博士課程美術研究科美術専攻視覚造形1年在籍)
    07年国立順天大学校人文社会科学学部写真芸術学科卒業、〔Here I amココニイマス / デジタル写真(ラムダプリント)/42 x 29.7㌢ / 2011〕

 韓国人留学生による現代アート展「チャレンジ・アート・イン・ジャパン2012」が、東京・四谷の韓国文化院で開催中だ(17日まで)。日本で展示会を開く機会の少ない韓国人留学生に、展示のチャンスを与え、才能豊かな新人作家を発掘することを目的に開かれている。

 同展には、多摩美術大学、武蔵野美術大学、東京芸術大学、女子美術大学、東京工芸大学に在籍する現役の韓国人留学生13人が出品。李元淑さんは昨年日本版画協会賞を受賞するなど、将来を嘱望されている留学生たちだ。

 6日の開会式で沈東燮・韓国文化院長は、「韓国留学生の力になりたいと企画し、65人の応募者から13人を選んだ。将来は韓日で活躍してほしい」とあいさつした。

 同展のキュレーターを務めたギャラリーQの上田雄三さんは、「韓国の美術界と長年交流してきたが、このような企画が実現した意義は大きい。日韓美術交流がさらに深まることを期待したい」と述べた。

 留学生を代表して李元淑さんは、「今回の展示会を励みに一層努力したい」と話した。

 韓日両国はこれまで、芸術・文化の交流を通じて育み、互いの文化に触れ合うことで多くの知識や英知を学んできた。

 韓国最初の西洋画家、高羲東(1886~1965)は東京美術学校(現東京芸術大学)に1910年留学。同校は日本語のわからない高羲東のため、西洋画科予備科を作って受け入れた。高羲東は解放後、韓国美術界の発展に尽くした。世界的ビデオアーティスト白南準(1932~2006)も日本留学の経験を持つ。

 韓国文化院では今後毎年、韓国人留学生の作品展を開催し、支援していく計画だ。

 11日午後3時から文化院3階でシンポジウムが開催される。参加パネリストは、李美那(神奈川県立近代美術館主任学芸員)、古川美佳(韓国美術・文化研究)ら。


 ■韓国人留学生による現代アート展■
 日程:開催中(17日まで)
 場所:韓国文化院ギャラリー
 主催:韓国文化院
 料金:無料
 電話:03・3357・5970