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2013/10/25

<韓国文化>韓国の魂が込められた宮中衣裳

  • 韓国の魂が込められた宮中衣裳①

    朝鮮時代後期の王妃の大礼服

  • 韓国の魂が込められた宮中衣裳②

    胸背(ヒュンベ)は朝鮮時代の官服(官僚が着る服)の胸と背中につけた標章。官僚の階級によって使用する模様が変わる

 韓国文化を知る2つの展示会、「ポスターで観る韓国映画の傑作選―海外の受賞作を中心に」と「朝鮮王朝宮中衣裳及び韓服とチョガクポジャギの昔と今」展が、東京・四谷の韓国文化院で相次いで開催される。

 「朝鮮王朝宮中衣裳及び韓服とチョガクポジャギの昔と今」展は、草田繊維・キルト博物館主催。同館は1998年10月に開館された韓国の繊維芸術専門博物館で、国内外の多様な繊維芸術作品を所蔵している。

 失われつつある韓国伝統チョガクポの技法伝承と韓国繊維芸術の世界化を目的に事業を展開している。同展の朝鮮王朝の宮中衣裳は、朝鮮時代に使用された衣裳を復元した作品で、当時の衣裳の様式と色、材質によって品階を表し礼儀を重んじる「儒教思想」と「朝鮮王朝の秀麗な魅力」を感じることができる。

 九章服(皇帝の大礼服)は高麗時代から引き継がれ、朝鮮時代(1392~1910)に至るまで、王が宗廟、社稷で祭祀を行うとき、または正朝(元旦)・冬至・納妃のときに着用した大礼服。玄色(赤味をおびた黒色)の繒(緋緞)を用いて作る。両肩には竜紋章、背中には山形、袖には火・華虫(翟)が3個ずつ描かれている。


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