美術系の韓国人留学生の有望作品を紹介する「チャレンジ・アート・イン・ジャパン2013―韓国人留学生による現代アート展」が、東京・四谷の韓国文化院で昨年に続いて開かれている。同展は、多摩美術大学、武蔵野美術大学、東京芸術大学、女子美術大学、東京造形大学に在籍する現役の留学生たち、卒業された人たちによる展覧会で、作品発表の場の少ない留学生への支援と、韓日文化交流への寄与を目指している。
沈東燮・韓国文化院長は、「日本には現在、数多くの美術学生が韓国から学びに来ているが、自分の作品を披露し、美術学生同士、未来について語り合う機会はほとんどなかった。美術学生を少しでも応援したいと考え、昨年からこの展覧会を始めた。今回の13人の中から、大美術家が将来出てきてほしい」とあいさつした。
同展のキュレーターを務めたギャラリーQの上田雄三さんは、「美術を学ぶ韓国人留学生は女性が多く、今回も選出された13人全員が女性だった。日本の美術大学は都心から離れている学校が多く、韓国人留学生の作品を紹介する機会も少なかった。都心の韓国文化院で展示会が開けるのは本当に貴重な機会」と話し、「同展は韓国の留学生たちが(日本という)異国の地で経験した『差異』と『戸惑い』であり、それらの経験を克服した成果といえるだろう」と強調した。
つづきは本紙へ