公益財団法人アクロス福岡(福岡県福岡市)が、クラシック音楽を通した韓日文化交流事業「チョン・ミョンフン プロジェクト」に取り組んでいる、アクロス福岡は95年の誕生以来、「国際・文化・情報の交流拠点」をコンセプトに、福岡とアジアの国際交流事業を行っている。その一環としてのプログラムである。同プロデューサーの小牧達彦さんに文章を寄せてもらった。
◆次世代の演奏家・聴衆を育てる 小牧 達彦(アクロス福岡プロデューサー)◆
アクロス福岡が世界的指揮者・鄭明勳(チョン・ミョンフン)氏とプロデュースするプロジェクト『チョン・ミョンフン プロジェクト』は、「次世代の演奏家・聴衆を育てる」ことを目的として2012年より始まった。
福岡は、古くから韓国・中国との交易が盛んに行われており、アジアとの交流の窓口として発展してきた。現在の国境を越えたグローバルな経済圏の中で、物やお金での経済交流だけでなく、精神的な、民族を超えた文化交流も必要不可欠なものだ。
特にクラシック音楽は、日本だけでなくすでに韓国でも固有の文化として根付き、それまでの伝統的な文化と競合することなく共存し、多くの国民がその利益を享受し、また良い音楽を聴きたい、自分の子供たちにも聴かせたい、という願いはますます増えてきている。
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