「アジア オーケストラ ウィーク2014(AOW)」(文化庁芸術祭)が、10月5―8日、東京・宮城で開催される。AOWはオーケストラを通したアジアの交流、アジア地域のクラシック音楽の発展、そして豊かで多様なアジアの伝統と文化を相互に伝えるため、2002年に始まり、アジア太平洋地域各国から毎年オーケストラを招いて演奏会を開いてきた。AOWの制作を行う日本オーケストラ連盟の吉井實行専務理事に話を聞いた。
「アジア オーケストラ ウィーク」は2002年に始まり、今年が第13回目になる。アジアに西洋音楽が紹介されてから100年以上経ったが、アジア各国の経済発展とともに、オーケストラも発展していることを毎年実感している。
韓国は、KBS交響楽団、仁川フィルハーモニック管弦楽団など、ほぼ毎年参加してもらい、韓国クラシック界の実力を披露してもらった。また国際コンクールで入賞し、欧米などで活躍する韓国人アーティストや、韓国系アーティストにもゲスト出演してもらってきた。今回も韓国出身で、2011年にバイエルン芸術賞を受賞したピアニストのウィリアム・ヨンを招いている。
韓国には現在、主要なオーケストラが28団体あると聞いている。日本が33団体なので、人口規模から比較すると日本以上のクラシック大国といえるだろう。欧米に留学して研鑽を積んだアーティストが、帰国して韓国のオーケストラで演奏する機会も増えた。またメンバーの新陳代謝が日本以上で、その分、近年のレベルアップは著しい。
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