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2014/09/26

<韓国文化>新羅に伝わったギリシャ文化

  • 新羅に伝わったギリシャ文化①

    ハン・ヨンデ 1939年岩手県生まれ。上智大学卒業。出版社勤務を経て、現在、美術史学会会員。著書に「柳宗悦と朝鮮 自由と芸術への献身」(明石書店)など。

  • 新羅に伝わったギリシャ文化②

        銀象嵌唐草文環頭大刀(天安・花城里A-1號墳出土)

  • 新羅に伝わったギリシャ文化③

    ウズベキスタン・ジャルテパ壁画(7~8世紀)ギリシャ渦文模写図

 在日の歴史家・韓永大さんが、古代新羅と西方文化との関連についてまとめた「古代韓国のギリシャ渦文と月支国 文化で結ばれた中央アジアと新羅」を出版することになった。韓さんに研究成果について文章を寄せてもらった。

◆「古代韓国のギリシャ渦文と月支国」発刊に寄せて 韓 永大(歴史家)◆

 自著「古代韓国のギリシャ渦文と月支国 文化で結ばれた中央アジアと新羅」が、明石書店(東京都千代田区)より9月末に発刊されることとなった。本書は古代新羅文化のもつ西方的性格について、具体的遺物を通して考察しようとしたものである。

 1921年の慶州・金冠塚初め、新羅古墳(5~6世紀)からは金文化がとりわけ注目されている。その金製品は金製の冠、首飾り、銙帯・腰佩、腕輪、耳飾り、指輪など多種多様である。また、馬具や武器類も種類が豊富でかつ、一つ一つの完成度が抜群である。その他、美しいガラス容器が多数(19点)伝えられているものも新羅文化の特質である。

 これまで古代新羅と西方文化との関係は、必ずしも十分解明されていない実情に鑑み、筆者はなるべく、具体的考古遺品に立脚してその西方との関係を追求しようとした。


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