◆清国領事から木浦領事に転勤、同地の綿花栽培発展を企図◆
若松兎三郎は、清国沙市領事から、韓国木浦領事への転勤を命ぜられ、沙市出発の時、農事調査のため巡回中であった農商務省農務局長・酒匂常明と遭遇した。運命的な出会いであった。
酒匂局長は中国巡回を終えて、韓国行きの船舶に乗船した。同じ船舶に乗り合わせた二人は揚子江を航海しながら、綿花に関する話題で長時間を費やした。長旅を感じさせないほど綿花の話に花が咲いた。二人の対話から朝鮮半島における衣服文化を変えさせる契機が生まれたのだ。
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