「朝鮮のやきものがたり:陶器から青磁・白磁へ―彼らの語る歴史とは」展が、京都市の高麗美術館で、「愛される民藝のかたち 館長 深澤直人がえらぶ」展が、東京・駒場の日本民藝館で開かれている。どちらも韓半島の陶器や民芸品の美に触れる貴重な展覧会だ。
同展では、高麗時代とそれに続く朝鮮時代までの約1000年におよぶ2王朝の時代に、青磁から白磁への変化と変遷を、東北アジアの情勢と共に鑑賞できる。高麗美術館には現在、約1700点の朝鮮半島の文化財が収蔵されている。その中で290余点の陶磁器類の点数は家具木工品に次いで多く、その質においては高麗美術館の中心をなすものと言える。
陶磁器が優位なのは、古代から近世まで、どの時代も埋めることが出来る唯一の資料であることだ。
朝鮮半島の陶磁器の区分は、古代、三国時代、統一新羅、高麗、朝鮮時代と5時代に分けて理解されている。
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