韓日国交正常化50周年を記念して、「日韓国交正常化50周年記念・韓国切手展」が17~19日、東京・錦糸町のすみだ産業会館8階で開催される。世界の切手収集家などから韓国関連の切手を集めた貴重な展覧会だ。
同切手展は、本紙で『切手で見るソウルと韓国』を連載中の郵便学者・内藤陽介氏が実行委員長として企画したもので、昨年、ソウルで開催された世界切手展〈PHILAKOREA2014〉で大金賞を得た井上和幸氏のコレクションなど、世界的に著名な収集家・研究者の所蔵品の中から、約1万点の切手や郵便物(推定時価総額2億円)が展示される。
外務省認定の日韓国交正常化50周年記念事業で、駐日韓国大使館・韓国文化院が後援し、日韓文化交流基金が開催費用の一部を助成した。
韓半島の郵便は、1876年の大日本朝鮮修好条規(日本によって朝鮮王朝が開国させられた条約)により釜山に居留地を獲得した日本が、1877年、居留地内に郵便局を開設したことから始まる。今回の展覧会では、その釜山の郵便局から差し出された1879年の郵便物(韓半島での切手が貼られた郵便物としては最古の例)も展示されている。
また、朝鮮王朝による近代郵便は、1884年11月18日(旧暦では10月1日)、ソウル~仁川間で創業され、最初の切手も発行された。しかし、郵征総弁(郵政長官)の洪英植が同年12月4日(旧暦では10月17日)に発生した甲申政変に関与していたため、クーデターの失敗により郵便事業は停止に追い込まれ、1895年の郵便再開まで11年の空白がある。今回は、1884年の最初の切手と再開後の切手、葉書もすべて展示されている。
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