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2015/08/07

<韓国文化>明治期外交官・若松兎三郎と韓国:共生のための苦悩 第14回                                   大東文化大学 永野 慎一郎 名誉教授

◆初代韓国統監に伊藤博文が就任、韓国の外交権を接収し保護国へ◆

1905年に入り、韓国の国際的地位に変化が生じた。日露戦争に勝利した日本は、ポーツマス講和条約において日本の韓国における政治、経済、軍事上の優越権と指導・保護・管理の権利を認めさせると共に、米国特使陸軍長官タフトと桂太郎首相の間で「桂・タフト協定」を締結して、米国のフィリピン統治と日本の韓国における優越支配を相互に認め合った。

 また、日本は英国と第二次日英同盟を締結して、英国のインドにおける特権と日本の韓国における支配権を認め合うと共に、清国に対する日英両国の機会均等を定めるなど、アジア地域の相互権益保護を認め合う内容を盛り込んだ。


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