韓国または韓国系のクラシック音楽家が世界で活躍している。大田フィルハーモニック管弦楽団を率いるクム・ノサン、韓国の著名な詩人・皮千得を祖父に持つ韓国系米国人のバイオリン奏者、ステファン・ジャッキーヴなど5人の音楽家を紹介する。
◆クラシック通して相互理解を 指揮者 クム・ノサン◆
大田フィルハーモニック管弦楽団を率いて、アジアオーケストラウイークに出演する。
「05年に続いての演奏だが、韓国を代表するオーケストラのひとつとして、緻密なアンサンブルで、躍動的な音楽を披露したい。この機会を通じて両国がお互いをもっと理解し、オーケストラ文化発展にも寄与することを願っている。才能ある若手音楽家、金茶美(キム・ダミ)、ポール・キムの独奏にも注目してほしい」
「大田フィルは81年に創立され、大田市を活動基盤に成長して来た。12年には欧州での演奏旅行を行い、14年にはベートーベン・スペシャルと題して、ベートーベンの交響曲を全曲演奏、ベートーベンの熱情と歓喜を観客と分かち合った」
大田市が札幌市と姉妹都市にあることから、札幌交響楽団と交流を重ねている。
「16年に合同公演を計画している。アジアの文化芸術発展に関心を持つ2都市が、もっと交流を深めて、アジアの平和に寄与する機会になることを願う」
またクムは、オペラ指揮者としても名高い。
「韓国出身のオペラ歌手が世界で活躍する時代になった。韓国国内にオペラをもっと普及させるため、粘り強く活動していきたい」
つづきは本紙へ