韓日中の漢字文化について知る漢字ミュージアム(京都市東山区)が、静かな話題を集めている。一方、韓国では「光州ビエンナーレ」と「直指コリア国際フェスティバル」が始まった。
今年6月にオープンした「漢検 漢字博物館・図書館」(以下、漢字ミュージアム、京都市東山区)が人気だ。
漢字ミュージアムは、日本の漢字文化を発信する施設として、年間20万人以上の来館者を目指している。1階では、映像、グラフィック、資料にふれるハンズオン装置などによる体験を通じて漢字の歴史を理解する。
漢字の伝来によって日本人が獲得した文字を、「日本語を表記するための文字」として発展、変容させ、世界に類を見ない文字文化を生み出したことを伝える。
2階は、漢字を「遊びのツール」として展開するテーマパークのような展示だ。遊びながら漢字に親しむことで漢字への関心を高める。
漢字は中国が発祥の地で、韓日中の文化形成に大きな役割を果たした。3カ国共通の文化の象徴としてまとめられたのが「韓日中共同常用808漢字」である。3カ国の学者らによる議論を経て、使用頻度の高い漢字を選んだ。漢字ミュージアムの1階ラウンジには、地元の小中学生によって書かれた808字を葉にあしらった木が飾られている。
今後、「韓日中三国協力事務局」(ソウル)が中心となって、3カ国を結ぶ漢字文化の紹介を行っていく。漢字ミュージアムとの共同イベントなども計画中だ。
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