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2017/02/24

<韓国文化>高麗人が求めた美の神髄とは!

  • 高麗人が求めた美の神髄とは!

    重要文化財「水月観音像」 徐九方筆 1幅 絹本着色 朝鮮・高麗時代 1323年(至治3年・忠粛王10年) 泉屋博古館蔵
    水波が打ち寄せる岩に坐す水月観音の慈悲に、高麗の人々は救いを求めた。『華厳経』「入法界品」にもとづく善財童子が補陀落山の観音菩薩を訪れる場面。同展では泉屋博古館と京都・大徳寺が所蔵する水月観音の名品を展示

 韓日文化交流や関連イベントが各地で開かれる。高麗仏画の名品を紹介する特別展「高麗仏画―香りたつ装飾美―」は、3月4日から東京の根津美術館で開催される。他にも韓国文化院では韓国現代美術館、韓国の国立大邱博物館では朝鮮時代の遺跡が展示されている。

 特別展「高麗仏画―香りたつ装飾美―」は3月4~31日、東京・南青山の根津美術館で開催。

 朝鮮半島全域を統一した高麗国(918~1392)は、激動する東アジアの勢力地図のなかで、470年間の長きを生き抜いた。国家の安寧や除災を仏教に祈願した高麗王朝では、仏教文化が一大隆盛期を迎えた。この時代に制作された仏教絵画〝高麗仏画〟は、 現在およそ160点あまりが確認されている。

 阿弥陀如来の偉容や、 慈悲に満ちた観音菩薩に代表される高麗仏画は、信仰や美意識の結晶であるだけでなく、 日本を含む東アジアの文化交流の歴史を知る上でも重要な意味を持っている。

 同展は泉屋博古館との共同企画により、約40年ぶりに行う高麗仏画をテーマとした展覧会で、 東京では初めての開催となる。大幅の変相図をはじめ、阿弥陀、観音、地蔵、羅漢などを描いた尊像画の名品26件に、精緻な装飾経や仏具の優品を加えた計38件の絵画・ 工芸作品を展示する。


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