在日2世のソプラノ歌手・田月仙(チョン・ウォルソン)さんが、2018年平昌冬季五輪と2020年東京五輪の成功と韓日友好を願って今月、「日韓の名歌手達によるガラコンサート 海を越えて 一夜限りの夢の饗宴」を開催する。田月仙さんに話を聞いた。
今回のガラコンサートについて田月仙さんは、「デビュー当時から音楽を通して、韓日のふたつの故郷を繋ぐ役割を担ってきた私にとって、何もせずにはいられなかった。両国のアーティストに声をかけ成功を祈願するガラコンサートを企画した」と思いを語り、「日本からは第一線で活躍するスター歌手が出演、そして韓国からも国際的に活躍する歌手が来日し、韓日の歌やオペラの名曲など世界の歌を披露する。さらには、オリンピック開催を盛り上げると言う意味もあり、武闘家も呼びかけに応じてくださり、テコンドー演武を披露するなど、今までにない華やかな舞台が期待されている」と話した。
韓国から注目の若手歌手、イム・ジュンヒョク氏の出演が予定されている。
「彼は男性でありながら女声の高音域を歌う『カウンターテナー』の持ち主で、今回が日本デビューになる。私が大抜擢したので、期待してほしい」と述べた。
平昌、東京五輪については、「現在、韓日関係は険しく、隣国同士の五輪開催も盛り上がりに欠けているのが現状だ。こんな時こそ、両国の平和と友好を常に願ってきた在日の私たちにしかできない役割があると思う。お互いに世界に向けて平和をアピールできるそんな祭典になるよう、私は文化の力を通して発信していくつもりだ。両国が成功のため力を合わせ助け合い、友好を深める、そんな契機になって欲しいと思う」と語った。
韓日友好については、「歴史認識や領土問題など課題は山積みだが、今までもお互いの文化を通して、理解を深めてきた実績がある。立場や過去のしがらみを乗り越えてお互いを思いやることが重要だと思う」と強調した。
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