◆代謝を上げる韓国のスープ料理◆
韓国料理の食卓にキムチやパンチャン(作り置きおかず)が欠かせないのと同じように、スープ(汁物)は欠かせないもの。三方を海に囲まれた半島の国であり寒暖の差もある事から韓国ではその豊かな食材を用い「薬食同源」すなわち食事とは食欲を満たすためだけではなく、健康を保ち、体調を整え、病を癒す働きがあるとの考えが四世紀半ばの三国時代には始まっていたといわれている。
毎日食べる食品が身体の健康を支えるものであるという韓国の食事においてスープは、専門店で食べることの多いものから家庭での毎日の味や行事に欠かせないスープと数えきれない種類と食べ方がある。
牛骨をじっくり煮て白濁したソルロンタンや丸鶏に高麗人参や棗、もち米など詰めてじっくり骨がほろりと外れるほど煮込んだ参鶏湯(サムゲタン)などは鍋で煮る時には味付けはせず、食べる時に好みに合わせて塩など加えて味を整える。
牛肉と山菜、野菜などがたっぷりのユッケジャンや柔らかい豆腐と海鮮や豚肉の旨味たっぷりの純豆腐(スンドゥブ)チゲなどは白飯をお代わりしたくなるその唐辛子で赤く染まった濃厚な味が魅力。
日本の味噌とは違う濃厚な香りのテンジャンチゲ、美肌やデトックス効果を期待され一気に知名度の上がったプゴク(干しダラスープ)、食べても食べてもなくならない魔法がかかっているのでは?と思うほどたっぷり入ったワカメスープなど、種類は様々。
韓国料理のスープは
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