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2018/07/20

<韓国文化>韓・日・世界の歴史的建造物をペンで表現

  • 韓・日・世界の歴史的建造物をペンで表現

    金榮澤ペン画展「景福宮光化門復元図」

 世界で最も細いペンで韓国・日本・世界の歴史的建造物を表現する金榮澤画伯を紹介する「金榮澤ペン画展」(韓国文化院と財団法人秀林文化財団の共催)が、東京・四谷の韓国文化院で26日から開催される。

 金榮澤画伯は、洋画の透視図法と人間の視点は異なる点に注目し、作家特有の「人間の視覚図法」の方法で0・05㍉の細いペンで古い建築物を精密に表現している。

 同展では、韓国の歴史的建造物から景福宮勤政殿、景福宮光化紋復元図、仏国寺大石壇を含む15点と、日本の歴史的建造物から奈良薬師寺東塔、奈良東大寺大仏殿、京都平安神宮太平閣を含む15点、その他の地域からモンサンミッシェル、コロッセオ、タージマハールを含む世界の古建造物15点、計45点を展示。

 金画伯は1945年仁川生まれ。72年弘益大学校美術学科卒業。独自のペン画の世界を開発し、国内外で高い評価を得る。2011年に韓国ペン画家協会創立、初代会長に就任。14年、韓国文化財庁長官が金画伯の作品を習近平・中国国家主席夫人の彭麗媛さんに贈呈。

 東洋学者の趙龍憲さんは、金榮澤画伯のペン画について、「金榮澤画伯は、東洋と西洋の文明の展開は筆とペンの使用により異なったと平素から主張している。画伯は筆を感性的表現手段、ペンを理性的表現手段だという。このため、西洋美術は写実性を追求し、東洋では観念化という精神的表現が発展したというのだ。画伯のペン画には、 精緻な写実性に感じられる理性的感覚と東洋画の感性が共存している。西洋のペン画ではなく、独自のペン画を創ろうという魂が生きている。独学でペン画にインスピレーションを描き込み、人間視覚図法を創案して新しい世界を開拓した」と話す。


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