世界で活躍する韓国人アーティストが今秋、相次いで日本公演を行う。バレエダンサーのキム・ギミンは、マリインスキー・バレエ団のプリンシパルとして11月に来日する。サムルノリの創始者で韓国を代表する伝統音楽家の金徳洙はサムルノリ誕生40周年の記念公演を11月に都内で行う。また韓国系米国人の世界的バイオリニスト、サラ・チャンのリサイタルが10月に東京と京都で開かれる。
ロシアのマリインスキー・バレエ団でプリンシパル(首席ダンサー)として活躍するキム・ギミン(26)。母の勧めで、9歳の時に3歳年上の兄ギワンとともにバレエを習い始める。その後、韓国芸術総合学校に進学、「バレエの神童」と呼ばれる。16歳だった09年に韓国国立バレエ団の『白鳥の湖』でジークフリート王子を演じ、韓国国内のプロバレエ団史上最年少で主役デビューした。
2011年にアジア人として初めてマリインスキー・バレエ団に入団し、12年にソリスト(準主役級)に昇格し、15年にプリンシパルとなった。同バレエ団で東洋人初のプリンシパル。
圧倒的な跳躍力とエレガントな立ち姿が注目を集め、数多くの国際コンクールで優勝。16年には「バレエ界のアカデミー賞」と呼ばれるロシアのバレエ賞「ブノワ賞」の最高男性舞踊家賞を受賞。男性では韓国初の受賞だった。
一方、兄のキム・ギワンは韓国国立バレエ団のプリンシパルを務め、兄弟はとても仲が良い。
マリインスキー・バレエ団の起源は、1730年代にフランスから伝わったロシア帝国宮廷バレエで、19世紀には、
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