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2019/09/13

<韓国文化>韓流シネマの散歩道 不思議な存在感のあるマ・ドンソク 第45回                                     二松学舎大学 田村 紀之 客員教授

  • 韓流シネマの散歩道 不思議な存在感のあるマ・ドンソク 第45回                                     二松学舎大学 田村 紀之 客員教授

              韓国の人気俳優、マ・ドンソクと若手女優キム・セロンが共演した『守護教師』

◆誰が何を、誰から守るのか◆

 レバノン映画『存在のない子供たち』(2018年)は、難民家庭に育った少年・ゼインが、実の両親を訴える法廷シーンで幕を開ける。罪状は「僕を産んだ罪」。このショッキングな出だしの意味は、少年の回想が綴るドラマの展開によって明らかになる。

 強制結婚させられる妹を見送ったゼインは、家を飛び出し、エチオピア移民ㇻヒルの世話になって彼女の赤ん坊の面倒をみる。ところが不法移民のㇻヒルが、警察に捕まってしまう。赤ん坊をドラム缶に入れて引きずりながら、ゼインは途方に暮れる。


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