1997年に韓国で起きた通貨危機の裏側を描いた『国家が破産する日』が11月8日、全国公開される。鄭憲アジアン美容クリニック院長に映画評を寄せてもらった。
◆ 韓国戦争後最大の国難とは 鄭 憲さん(アジアン美容クリニック院長)◆
誰もが程度の差はあっても心の中に触れられたくない、思い出すのも辛い記憶、いわゆる「トラウマ」があるのではないだろうか。同様な意味で〝国〟の歴史の中にもトラウマといえる出来事が存在する。
1997年、韓国はアジア諸国にて起きた急激な通貨下落を発端とした経済危機に陥り、IMF(国際通貨基金)の支援を受けると共に様々な管理下に入った。この映画は、IMFとの交渉にあたった当時非公開で運営された対策チームの緊迫したやり取りを中心に描かれたフィクションである。
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