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2020/04/03

<韓国文化>韓国映画史研究の指南書に

 現存する最古の作品から『パラサイト 半地下の家族』まで、韓国映画の歴史をたどった「韓国映画100選」(編著:韓国映像資料院、訳者:桑畑優香、出版:クオン)が出た。韓国映画の代表作を取り上げた同書は、韓国随一の映画専門家67名による評論集だ。アジア映画の研究者、門間貴志・明治学院大学文学部芸術学科教授に、同映画集について寄稿してもらった。

◆「韓国映画100選」発行に思う 門間 貴志(明治学院大学文学部教授)◆

  「韓国映画100選」は非常に興味深い本である。最近は韓国の研究者による韓国映画史の書籍のいくつかが日本語訳されているが、私が韓国映画を観始めた80年代半ばは、韓国映画を紹介する本は皆無だった。このような専門的な書物が日本で翻訳・出版されることに対しても感慨深いものがある。


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