1940年代の日本統治下の朝鮮半島で言語が朝鮮語から日本語に変わり、名前も日本式に変わる中、母国語を遺したい思いで全国の言葉・方言を集めた「マルモイ(ことばあつめ)作戦」を描いた映画『マルモイ ことばあつめ』が7月10日公開される。門間貴志・明治学院大学文学部芸術学科教授に文章を寄せてもらった。
◆言語は民族のアイデンティティー 門間 貴志(明治学院大学文学部教授)◆
国語の大辞典の編纂者たちを描いた『舟を編む』という日本映画がある。辞書の編纂者たちを描いているという点では、映画『マルモイ ことばあつめ』は、韓国版『舟を編む』と言えなくもないが、映画の雰囲気はまるで異なっている。
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