1980年代の米国南部に渡った韓国の移民家族を描いた映画『ミナリ』が19日、全国公開される。異国の地で農業で成功することを夢見て、どんな困難を受けても立ち上がろうとする家族の姿が共感を呼び、2月28日に発表された第78回ゴールデングローブ賞で外国映画賞を受賞した話題作だ。鄭憲アジアン美容クリニック院長に映画評を寄せてもらった。
今からさかのぼる事40年近く前、私が学生の頃、韓国の医学部教授から「自分の同期や先輩の半分近くは米国で医師をやっている」と聞かされ、少し驚いた記憶がある。この教授の年齢から大学卒業は1960年半ばあたりか。ちょうど米国で新しく移民法が改正されたのも1965年である。この改正移民法により海外からの移民受け入れ条件が緩和され、これをきっかけに韓国人の米国移住が本格的にスタートした。
実際、この時期の移民者は韓国で高等教育を受け経済的にも比較的に安定しながら、子供の教育やより豊かで自由な社会を求めて移住を決めた人々が多かったという。
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