藤本巧写真活動五十周年記念巡回特別展「誠信の交わり~互いにあざむかず、争わず、真実で交わること~」が、15日から東京・四谷の韓国文化院で開催される。写真家の藤本巧氏が50年間かけて撮影した韓日交流ゆかりの地や韓日交流行事などの写真作品約150点と映像作品を展示する。
藤本巧氏は、1970年に写真家を目指していた20歳のとき、韓国を訪問したことをきっかけに、現在に至るまで韓国の生き生きとした姿をカメラに収めてきた。これまで韓国のソウル歴史博物館、国立民俗博物館などに作品を寄贈しており、その作品を通して韓国の昔の姿と現在の韓国を振り返ることができる。
また、写真活動50周年を迎えた2020年には、瀬戸内海などで暮らしていた漁民が明治以降、韓半島に渡って生活した漁村や、今でもその痕跡が残っている韓国の岡山村、広島村、千葉村などを約10年かけて撮影した写真集「寡黙な空間」で「第39回土門拳賞」を受賞している。
同展では、江戸時代の儒学者、雨森芳洲の言葉「誠信の交わり」をテーマに、藤本氏が長年にわたり撮影してきた「漢城百済文化祭(ソウル)」、「綿江(韓国・忠清南道・公州)」、「高麗神社(埼玉・日高市)」、「四天王寺ワッソ(大阪・四天王寺)」など約150点と映像作品を紹介。
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