1995年、国際化と経済発展が進む韓国で、大企業サムジン電子に勤める3人の高卒女性社員たちが、解雇の危険も顧みず、会社の工場から汚染水を川に廃棄した不正に立ち向かっていく姿を痛快に描いた映画『サムジンカンパニー1995』が、東京・シネマート新宿ほか全国公開中だ。鄭憲・アジアン美容クリニック院長に映画評を寄せてもらった。
世界経済フォーラムから「グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート(世界男女格差指数)2021」が発表された。156カ国を対象に、「経済」「教育」「医療へのアクセス」「政治参加」の主要4分野に対する男女格差縮小への取り組みをもとにランキングを行っている。
歴史的、文化的背景もあってか、韓日中の3カ国は軒並み下位圏にとどまっている。特に儒教的価値観、家父長的家族制度を重んじてきた韓国は3カ国中でも例年最下位。しかし一昨年頃から少しずつ改善し、今年は102位とわずかながら順位を上げた(中国107位、日本120位)。
米国の「Metoo運動」を発端とした韓国内での様々な社会活動と政府のジェンダー格差解消に対する取り組みの結果である。
つづきは本紙へ