「山形国際ドキュメンタリー映画祭2021」が7日、オンラインで始まった(一部作品はオンライン上映なし)。韓国映画は在日コリアン3世のヤンヨンヒ監督の『スープとイデオロギー』など4作品が出品された。
同映画祭は、ドキュメンタリー映画に特化したアジアでも数少ない映画祭の一つで、世界の最新のドキュメンタリー映画を上映するインターナショナル・コンペティションをはじめ、アジアのフレッシュな才能を紹介するもう一つのコンペティション部門「アジア千波万波」は、若く、生き生きとしたエネルギーに出会う場として大きな注目を集めている。
アジア千波万波では今年、審査員の一人を韓国のイギル・ボラ監督が務めている。同監督の新作『記憶の戦争』(2018年)が11月、日本で劇場公開される。
出品作品の『スープとイデオロギー』(韓国・日本、21年、インターナショナル・コンペティション)は、家族を被写体にしたヤンヨンヒ監督の作品群の続編ともいえる、母を主役にした私的映画。済州島四・三事件を生き抜いた母の半生に向き合い、失われつつある記憶をすくい取ろうと試みる。
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