『ポーランドへ行った子どもたち』(18年)が好評のようだ。ヤンヨンヒ監督の『スープとイデオロギー』(21年)の評価が、これに負けず劣らず高い。いずれも朝鮮戦争がらみのテーマを扱っている。
女優のチュ・サンミが挑んだのは、北朝鮮から旧ソ連経由でポーランドのへき地に送られた約千三百人の戦争孤児たち。彼女とポーランド行を伴にするのは、脱北女性のイ・ソン。もともとは別の劇映画を製作する目的でオーディションを行い、イ・ソンを採用したのだが、途中で計画を変更し、ポーランドの北朝鮮孤児問題のドキュメンタリー撮影に同行させた。
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