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2022/04/01

<韓国文化>韓国映画に深い関心、日本で紹介

  • 韓国映画に深い関心、日本で紹介

    佐藤忠男さん

◆映画批評家、佐藤忠男氏を悼む 門間 貴志(明治学院大学文学部教授◆

 日本を代表する映画批評家の佐藤忠男さんが、3月17日に91歳で死去した。日本で知られていなかった韓国をはじめとするアジア映画を中心に世界の現代映画を紹介し、日本における韓国映画ブームの先駆者的役割を果たした人だった。門間貴志・明治学院大学文学部芸術学科教授に追悼文を寄せてもらった。

 日本を代表する映画批評家の佐藤忠男氏が3月17日に亡くなった。91歳だった。

 先ごろ発表された第95回キネマ旬報ベストテンで、70年以上の評論活動を通して日本の映画文化の発展に貢献した功績に対し、特別賞が贈られたばかりだった。佐藤氏は、早くから韓国をはじめとするアジアの映画を広く紹介してきた批評家だった。

 佐藤氏は国鉄や電電公社に勤務するかたわら、1954年に雑誌「思想の科学」で批評を始め、1956年に初の著書「日本の映画」でキネマ旬報賞を受賞、以後「映画評論」「思想の科学」の編集をしながら、活発に批評活動を展開し、生涯にゆうに100冊を超える著書を残した。1973年に妻と共同で雑誌「映画史研究」を自費で刊行し、埋もれていた貴重な映画史資料の発掘と再照明に多大な貢献をした。


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