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2022/04/15

<韓国文化>少年犯罪の罪と罰、更生を描く

  • 少年犯罪の罪と罰、更生を描く

    チョン・ホン 1963年、東京・新宿生まれ。韓国・延世大学校医学部卒。上野にアジアン美容クリニックを開業。帝京大学形成外科、美容外科非常勤講師、アンチエイジング手術を得意とする

  • 少年犯罪の罪と罰、更生を描く

    人気女優のキム・ヘスが主演を務めた『未成年裁判』

◆厳罰化は犯罪対象になりうるのか 鄭 憲さん(アジアン美容クリニック院長)◆

 動画配信サービス、ネットフリックスの新作韓国ドラマ『未成年裁判』が、話題を集めている。少年犯罪を題材にした社会派ドラマで、人気女優のキム・ヘスが主演を務める。鄭憲アジアン美容クリニック院長にドラマ評を寄せてもらった。

 メディアで紹介される情報以上に、患者さんや知人との会話内容からいわゆる韓流ファンだけでなく、老若男女様々な層で韓国ドラマは確実に浸透し、評価されていることを実感する。既に以前から若者のテレビ離れ傾向は、ユーチューブなどのネット動画配信の浸透と共に自然な流れとなったが、それ以外の広い年齢層でも同様であろう。

 マンネリ化したバラエティーや、旧態依然の顔ぶれ、スポンサーの意図に合わせた当たり障りのない脚本で創作されたドラマに魅力を感じないのは当然かもしれない。

 一方、韓流ドラマは『冬のソナタ』『宮廷女官チャングムの誓い』で中高年女性や、時代ものを好む一部中高年男性から確実にファン層を広げていった。そして、現在は美男美女の恋愛ストーリと言う枠を超え(もちろん、演技力を伴った美男美女俳優陣は基本?だが)、サスペンス、アクション、ホラー、SFと様々な要素を吸収しながら、秀逸な脚本と構成により完成度を高め、さらにケーブルテレビ、ネット動画という媒体によって豊富な資金を獲得しながら進化を続けている。


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