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2022/07/01

<韓国文化>家族の意味を問い続ける

  • 家族の意味を問い続ける

    赤ちゃんの売買を描いた『ベイビー・ブローカー』
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◆『ベイビー・ブローカー』を観て 門間 貴志(明治学院大学文学部教授)◆

 日本の是枝裕和監督と韓国の人気俳優、宋康昊(ソン・ガンホ)らがタッグを組んだ『ベイビー・ブローカー』(是枝裕和監督)が、日本でも公開され、話題を集めている。門間貴志・明治学院大学文学部教授に映画評を寄せてもらった。

 昨今は、ある映画がどこの国に帰属するのかという考え方は、あまり意味をなさなくなっている。かつてウクライナの映画はソ連映画にカテゴライズされていたし、解放前の朝鮮映画は日本映画でもあった。現在ヨーロッパあたりの映画を観ると、製作国が複数にまたがることは普通のことで、参加している会社、資本、人材などが一国で完結している方が少ないだろう。


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