◆政治家、そして選ぶ側の責任とは鄭 憲さん(アジアン美容クリニック院長)◆
最高権力の座をめざして政治家同士が激突し、負ければ汚職など不正行為を問われて刑務所送りになることもある韓国の大統領選。その苛烈な選挙選を描いた、実話をもとにした衝撃作『キングメーカー大統領を作った男』が12日、東京・シネマート新宿ほか全国順次公開される。鄭憲・アジアン美容クリニック院長に映画評を寄せてもらった。
第二次大戦以降、多くの国が取り入れた議会制民主主義。しかし、この制度が正しく機能するためには、国民が誰でも自由で公正に参加できる選挙の実施が前提である。
しかし現実には、途上国や独裁国家において不正選挙の報道も多く、また日本、米国、フランスなどの先進国でも、国民の無関心から投票率の低迷が問題となっている。
韓国は、「3人集まれば政治の話題(批判?)」と言われるほどに政治への関心度は高く、それは投票率にも反映されている。特に社会の中心にいる50~60代は、韓国の民主化は自分らの学生運動を発端に成し遂げたとする自負心も強い。
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