ここから本文です

2022/12/16

<韓国文化>人間の尊厳と希望とは 寄稿 鄭憲(アジアン美容クリニック院長)

  • 人間の尊厳と希望とは 寄稿 鄭憲(アジアン美容クリニック院長)

    チョン・ホン 1963年、東京・新宿生まれ。韓国・延世大学校医学部卒。上野にアジアン美容クリニックを開業。帝京大学形成外科、美容外科非常勤講師、アンチエイジング手術を得意とする

  • 人間の尊厳と希望とは 寄稿 鄭憲(アジアン美容クリニック院長)

    飛行機内でのバイオテロを描いた『非常宣言』(C)2022showboxandMAGNUM9ALLRIGHTSRESERVED.

◆ウイルスの恐怖に人々はどう取り組むのか◆

 韓国映画界のトップスター、ソン・ガンホとイ・ビョンホンが豪華共演を果たした『非常宣言』が、23年1月6日から全国公開される。飛行機内で発生したウイルステロの恐怖を描いたパニックスリラーで、韓国で大ヒットした話題の作品だ。

 20年1月30日、世界保健機構(WHO)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への国際的な公衆衛生上の緊急事態宣言がされて間もなく3年になるが、今後もウイルスが完全に消滅し、感染者もゼロになることはないだろう。

 それでもワクチン接種、治療法の確立、そしてウイルス感染に対する社会全体の理解が進んだことで、ようやくコロナ前の生活を取り戻そうとしたさなか、ソウルの梨泰院において多くの若者が犠牲になる惨事が起きた。このような事態を防げなかった理由として、群衆を整理する警備不足や道路整備の不備が問題とされるのは当然だ。


つづきは本紙へ