◆韓国語版が世宗図書に選定されて　寄稿　小林孝行（岡山大学名誉教授）◆

　韓国と日本の大衆音楽の比較研究に取り組む小林孝行・岡山大学名誉教授による『日韓大衆音楽の社会史－エンカとトロットの土着性と越境性』の改訂韓国語版『韓国のトロットと日本のエンカ』がこのほど、韓国で出版された。小林名誉教授に自著について寄稿をお願いした。

　私はライフワークとして、日本と韓国の大衆音楽の比較研究に取り組み、一応のまとめとして、2019年に『日韓大衆音楽の社会史－エンカとトロットの土着性と越境性』（トロットとは日本のエンカと似た韓国の大衆音楽のジャンル）を出版した。

　それは西洋音楽の影響を受けて唱歌から始まる日本と韓国の近代音楽の流れを相互に比較検討したもので、本格的な比較研究としては初めてのものだと思っている。

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