「日本の中の朝鮮文化」などの著作がある在日1世の作家・古代史研究家の金達寿(キム・ダルス、1919~97年)の小説「玄海灘」を舞台化することを目的に設立された「玄海灘を上演する会」が、今月末に演劇『玄海灘』を都内で上演する。
「玄海灘」は、韓日関係を「人間的な関係」にと希求してやまなかった金達寿の長編小説。
金達寿が京城日報社に勤めていた時期(1943~44年)の体験を素材に書かれた作品で、朝鮮人青年たちが民族意識に目覚めていく過程を軸に、植民地末期の京城(現在のソウル)の風景とそこで暮らす朝鮮人の日常生活、1919年の3・1独立運動から様々な形で積み重ねられてきた抗日闘争の歴史などが総体的に描かれる。
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