1923年9月1日に発生した関東大震災後の混乱の中で起きた、自警団などによる朝鮮人虐殺をテーマにした朗読劇を埼玉県内の高校生たちがつくり、8月末に韓国で開催された追悼行事で披露し、平和と和解に向けた思いを共有した。同行した江田伸男さん(非常勤講師、秩父ユネスコ協会)に報告を寄せてもらった。
◆「恨」と「身世打鈴」を表現して 寄稿 江田伸男(非常勤講師、秩父ユネスコ協会)◆
100年前の関東大震災時に埼玉の寄居町でも朝鮮人虐殺があった。被害にあったのは具學永(ク・ハギョン)という。関東地方で多くの朝鮮人が虐殺された。名前すら分からないため、お墓はほとんどないが、寄居町には、名前と出身地が彫られた唯一のお墓がある。彼の絵物語「飴売り具學永」を基に、秩父ユネスコの高校生たちが朗読劇にした。
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