世界ろう連盟が主催し、4年に1回開かれる「世界ろう者会議」が、今年は韓国・済州道で7月11日から5日間開かれた。韓国での開催は初めて。ろう・聴を問わず、世界130カ国、約2000人が集まり、主催国の韓国手話と、各国の手話を元にした一種のピジン言語の国際手話で会議は行われた。同会議に参加した日本の牧原依里さんに報告を寄せてもらった。
◆「世界ろう者会議」に参加して◆
7月11日、韓国の済州島で、手の形をした水色を黄色で縁取った旗「ろう者の旗」が初めて披露された。その旗を見た2000人の両手が、一気にひらひらとひらめきながら会場を包んだ。
世界ろう者会議は1951年にイタリアのローマで初めて開かれ、その開催中に世界ろう連盟が設立された、障害者関連団体でも古い歴史を持つ団体である。世界ろう連盟は国際労働機関、世界保健機構などに代表権を有し、ろうにかかわる問題について、他の国際的な障害者団体や専門家グループと協力関係にある。国連特別委員会における国連障害者の権利条約の草案策定過程にも参加してきた。
つづきは本紙へ